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EMC設計から見たケーブル・負荷
概要

ケーブル

  1. 電子機器単体でEMC対策を施しても、実使用状態でのEMC評価の結果と符合しない事が多のが実状です。多くは外部インターフェース用のケーブル等の電気的共振による試験条件の非再現性に基づくことが多いと考えられます。

  2. ケーブルは特性インピーダンスも高く、また置かれる位置等の問題で試験の再現性も悪ものです。さらに長さが数メートルに及ぶ場合などは、低い周波数まで共振点を持ちます。

具体的考え方

負荷

  1. 電子機器にケーブルを介して接続される、外部インターフェース・スイッチ・センサー・ソレノイド・モータ・等の負荷も電気的に共振します。従ってケーブル同様に事前に検討しておくことが賢明です。

ケーブル配線

  1. ケーブルは電気的にみると特性インピーダンスが高く、長さも電子機器に比較して格段に長いことから、FMラジオ・TV帯域の様な比較的低い周波数で共振し、CPUのクロックノイズの高調波成分をいわゆるラジオノイズとして効率よく輻射し易い条件にあります。

  2. 従って電子機器側では、ケーブルの概略の特性インピーダンスを把握し、すくなくても各入出力のインピーダンス整合はとっておくことが賢明であると考えます。

負荷

  1. ケーブル端に接続される負荷についても同様であり、ケーブルの特性インピーダンスに高周波整合をとるべきでしょう。



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